イーサリアムが最も使用されているブロックチェーンに、決済額でビットコインを追い抜く

ビットコイン(BTC)は先月から狭い価格レンジ内で取引されており、取引高は横ばいとなっていた。一方、イーサリアムネットワーク上のいくつかのトークン、特に分散型金融(DeFi)トークンの価格が上昇している。

仮想通貨分析企業メサーリ(Messari)の最新のデータによれば、1日あたりの決済額でイーサリアムのネットワークがビットコインを上回った。これはイーサ(ETH)とイーサリアム上のトークンの両方のトランザクションでのドルベースの金額が、ビットコインを上回ったということだ。

出典: Messari Ethereum vs Bitcoin 1日あたりの決済額

DeFiセクターの人気が高まっているが、この取引高の大部分はステーブルコインのトランザクションが原因となっている。2020年の間に5080億ドルを超えるトランザクションが決済された。この数字は2019年の2530億ドルのほぼ倍にあたる。

テザー(USDT)は、取引高の大部分を占めるステーブルコインであり、メサーリによれば、市場で最も取引されている仮想通貨(暗号資産)としてビットコインを超える可能性がある。

出典: Messari USDT vs Bitcoin 1日の取引額

成長し続けるステーブルコイン

ビットコインは、カウンターパーティやオムニなどのプロトコルを通じてカラードコインを提供しているが、これらの資産はイーサリアムネットワークのスマートコントラクト機能と比べると見劣りする。イーサリアムは、より低い手数料とより速い取引時間と相まって、集中型および分散型ステーブルコインで選択されるチェーンとなった。

テザーが最初にビットコインブロックチェーン上で発行されたが、現在ではその供給量の13.2%のみがBTCに依存している。その一方で、イーサリアムのブロックチェーン上のテザーの供給量は59.8%となっている。ETHガスステーションのデータによると、テザーの残高のほとどんはイーサリアム上にあり、ネットワーク内で最大のガス消費者でもある。

テザーがリードする形となり、第1四半期だけでステーブルコインの時価総額は24億ドルから約80億ドルにまで増加した。さらに38億ドルが第2四半期で追加され、現在の時価総額は120億ドルを超えている。このうちテザーは約91.8億ドルを占めている。また時価総額でテザーはXRPを上回り、時価総額3位の仮想通貨となっている。

DeFiでステーブルコイン需要増

取引所間決済がステーブルコインの最も一般的なユースケースだが、イーサリアムネットワークで成長しているDeFiも大きなドライバーとなっている。法定通貨とペッグしているため、DeFiのレンディングプロトコルの中でステーブルコインは非常に人気がある。

DeFiプラットフォーム上でロックされた資金量は大幅に増加しており、第2四半期には20億ドル以上に急増している。コンパウンド(Compound)だけでも、10億ドルを超える資産が借入られている。

イーサリアムネットワークは対応できるか

ステーブルコインとDeFiセクターの成長は、イーサリアムネットワークでの取引高と決済額を引き上げ続ける可能性が高いが、ネットワークはこの成長を支えることができるだろうか?

ステーブルコインは既に1日の決済額の70%以上を占めており、イーサリアムネットワークの未解決のスケーラビリティ問題が続くことになれば、DeFiプラットフォーム内で実際に問題が発生する可能性がある。

イーサリアムネットワークが急増に成長するステーブルコインとDeFiセクターの活動に対応できるかどうかはまだ定かではない。

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