仮想通貨市場の最新動向
10日の暗号資産(仮想通貨)市場。
最大手仮想通貨取引所の独自トークンであるバイナンスコイン(BNB)が前日比+35%と高騰。過去最高値100ドルの大台を超え、116ドル(約12,000円)に達した。
BNBは、今月2日に過去最高値50ドルに達したばかりだったが、わずか1週間で2倍になった。株式市場やビットコイン高騰の影響でリスクオンに傾き、ミドル〜ラージキャップアルトでの循環物色が盛んに行われている。

BNB/USD 日足(バイナンス)
時価総額7位のバイナンスコイン(BNB)は、総発行枚数は2億枚。半数にあたる1億枚は、四半期ごとに出来高に応じてバーン(焼却)が実施され、徐々に償却される仕組みを取る。最大手仮想通貨取引所バイナンス利用時の取引手数料が割引されるなどユースケースにおけるメリットが挙げられ、アルトコイン取り扱い数も業界屈指であることから、出来高急増に伴う恩恵を享受した。
直近の急騰は、「Binance Launchpad」で8日までの6日間で実施された「SFP(SafePal)」のトークンセールが影響を及ぼしたものと思われる。
ビットコイン・イーサリアム市況
ビットコイン(BTC)価格は、前日比1.16%の486万円(46,550ドル)と高止まりしており、XRP(リップル)が50円台を回復するなど、再び上昇傾向に。
9日にローンチしたCMEのイーサリアム先物は、初日に3000万ドル以上の先物契約が取引された。
英暗号資産(仮想通貨)投資企業Coinsharesのレポートによれば、2月第1週のデータで、イーサリアムは1億9,500万ドルもの資金流入を記録。同時期のビットコイン4,200万ドルを大幅に上回るなど、CME先物開始を前に機関投資家の需要が急増していたことが確認されている。
